胡蝶蘭通販専門店ならではの高品質！お祝いの際にはぜひご利用ください

胡蝶蘭の楽しみ方
胡蝶蘭は洋ランのうちでも贈り物としての人気の高い花です。上品な花弁の美しさが特徴です。
贈り物としていただいた胡蝶蘭を身近で栽培することで、さらにその魅力に気づいた方もいらっしゃることでしょう。
胡蝶蘭は、日本では蝶の飛んでいる優雅な姿に見立てて「胡蝶蘭」と名づけられました。 正式な名前はファレノプシス（ギリシア語で「蛾のような」）といい、最近では、アメリカやイギリスでもバタフライ・オーキッドと呼ばれるようになってきているそうです。

胡蝶蘭は洋ランの中でも花の寿命が長く、環境さえ調えば周年開花させる事ができます。栽培時は場所をとらず、開花時は豪華な花茎が出てくるのも胡蝶蘭の魅力のひとつです。

胡蝶蘭の仲間は、東南アジアを中心に約５０品種が分布しています。 中国南部から台湾、インド、スマトラ半島、マレー半島、フィリピン、インドネシア、オーストラリア北部など熱帯・亜熱帯の高温多湿地域に自生しています。
胡蝶蘭は着生ランなので、高い樹木の枝や幹など風通しのよい場所に、根をむき出しにして生育しています。このような自生地の環境を知っておき、ご自宅で栽培される場合の参考にしてください。

胡蝶蘭の栽培と管理のコツ
1.光について
原産地の胡蝶蘭は木に着生しています。木漏れ日がさしこむような明るい日陰に、なるべく長く置くことが理想です。
光合成で栄養分を蓄えるので、日光がまったく当たらない場所では成長が遅くなり株は衰弱します。
また、強い日差しには注意が必要です。明るい場所に長時間置くのは良いのですが、強い日ざしは葉焼けの原因となります。
胡蝶蘭は日焼けを起こさない程度の出来るだけ明るい光を長時間当てるように管理することが理想です。

2.湿度について
胡蝶蘭の原産地は高温多湿な環境です、日本の夏の湿度は原産地そのものです。
夏は気を遣わなくても問題ありませんが、一番注意しなければならないのは真冬の暖房時です。
冬は空気が乾燥している上に、その空気を温かくすることによって湿度はさらに下がります。
小さな蕾が黄色く変色して落ちたり、株が衰弱することもあります。加湿器をつけるか、１日に数回霧吹きで蕾や花、葉に散水してください。

しかし、3月末頃に外の気温の上昇とともに空中湿度も高くなります。
霧吹きや加湿器で加湿し続けると、灰色カビ病や軟腐病発生の原因になります。
人間は湿度の変化を感じ難いものです、暖房が不要になると同時に加湿は不要になると思ってください。
つまり、暖房と冷房が不要な時には風通しを良くする必要があります。特に温室やガーデンケースなど密閉された空間では湿度が高くなり病気の原因になります。

3.鉢と植え込み材料について
原産地で自生している胡蝶蘭は高い木の幹や枝に着生しており、根はむき出しになっています。
胡蝶蘭を鉢で栽培するには、通気性の良い水コケとバークが適しています。しかし性質が全く違います。
水ゴケは水持ちと肥料持ちが良く昔から使われている植え込み材料です。
室内で管理するには水遣りの回数も少なくてすみ、持ち歩いてもこぼれる心配がないなど、優れた植え込み材料です。水苔で植える場合排水を考えて素焼き鉢で植えることをお奨めします。

バークは水はけが良く通気性も良いため着生蘭である胡蝶蘭に適した根の環境を作り出すことができますが、水と肥料を多めにやることが必要です。つい水を遣り過ぎて失敗してしまう方に最適かもしれません。
バークは乾き過ぎないようにプラ鉢植えが適しています。

4.胡蝶蘭の植え方のコツ
①苗の根の間に水苔をはさみ、根がまとまらないように巻きます、下葉の付け根が隠れる程度の高さまで水苔を巻きます。
②水苔は鉢の形にあわせて円錐形に巻きます。
③水苔の硬さは弾力がある程度にしっかりと植えます。ピンセットで鉢の縁に近いところを押し、中央が少し高くなるように植えつけてください。
④鉢の縁から水苔の表面まで10mmから20mm程度下げます。その空間がウオータースペースとなり、潅水量の目安となります。
⑤苗の生長に合わせた鉢増しの場合。苗を鉢から抜き、水苔は付けたまま、新しい水苔を巻きます。その時、株の付け根も覆い隠すように巻くことと、新しい鉢の形に巻くことがコツです。
⑥植え込み材料にバークを使う場合、水苔に比べ排水が良く通気性があるので大鉢仕立てには向いています。バークの大きさは鉢が大きくなるほど大粒の物を選びます。大鉢に鉢上げするとき、根と水苔が傷んでいなければ、そのまま周囲にバークを詰めるだけで大丈夫です。
もし、根と植え込み材料が痛んでいたら、根をほぐしながら、古くなった植込み材料を取り、腐った根を切り落として植替えます。根を広げながら下葉の付け根までバークで埋めます、また、鉢底周辺に空洞や根の塊がないように棒などで軽く突きながらバークを入れてください。

5.胡蝶蘭の水のやり方について
胡蝶蘭は根腐れを起こしやすいので、鉢の中がずっとぬれている状態にすることは禁物です。
特に水苔で植えられている場合、水やりをしたら乾くまで水やりはしないようにしましょう。だからといって、少量の水を毎日やればいいと思うのは間違いです。乾湿の差をつけたメリハリのある水やりが必要です。
苔の表面を指先で強く押してみて湿り気を感じなくなったら水をやってください。指先に湿り気を感じるときは水やりは不要です。
季節や置き場所、鉢の大きさ、前回の水の量等によって乾くまでの期間には大きな差ができます。
水の量は１株に対してコップ1から２杯程度が目安です。
通常胡蝶蘭の寄せ植えは3から5株が寄せ植になっていますので株数に応じて、一株ずつに水を与えてください。
なかには株がビニールポットのまま植えられていることがあります。
バークは水はけが良く乾きやすいので水苔植えのものよりも頻繁に水をやってください。一回の水量も多目の方が無難です。
胡蝶蘭の水やりの基本は、たっぷり水をやって、乾くのを待つことの繰り返しです。注意深く鉢の内部の水分量を感じ取りましょう。そして、気温の高いときには多めに、低いときには控えめに、花が咲いている時には多めに、植え替えて根が張るまでは控えめに、水をやってください。
贈り物でラッピングされていた場合は、潅水のときラッピング用紙やセロハンをとりましょう。水が溜まって根腐れをおこします。また、受け皿に溜まった水もすぐに捨ててください。

この文章の著作権は当店提携生産者である
(有)森田洋蘭園　森田康雄氏
にあります。
当店では森田康雄氏の許可を得て掲載しております。
この文章を許可なく無断で転載・複製することを禁止致します。